冬になってくると段々と暗くなり始める時間が早まってきます。暗い中を自転車で走るにはライトが必要不可欠ですが、安全のためにも出来れば明るいものを選びたいところです。ところが、ライトの明るさを表す単位が「ルーメン」だったり「カンデラ」だったり「ルクス」だったりでややこしい。500ルーメンと1500カンデラだとどっちが明るいの?
まず、「ルーメン」(光束)は光源そのものの明るさを表します。同じルーメンでも照射角が広ければ光が拡散して照らされる対象物に届く光の量は少なくなります。
そして「ルクス」(照度)は光を照らされた対象物の明るさを表します。照らされる対象物が光源から近ければルクスは大きくなり、遠ければ小さくなるので、自転車用ライトの性能を表す単位としてはあまり適していません。
さらに「カンデラ」(光度)は蝋燭の明るさを基準として、特定の方向に対する光の強さを表します。車両検査などで定められる前照灯の明るさはカンデラで計測されます。自転車の前照灯は400cd(カンデラ)以上が望ましいとされています(JIS C9502)。
「ルーメン」と「カンデラ」の関係は照射角も関係してくるので、何ルーメン=何カンデラみたいな式では表せません。
二つのライトを比べるときに、
同じ「カンデラ」だった場合、「ルーメン」の数値が大きいほど照射角が広い=広範囲を明るく照らせる。
逆に同じ「ルーメン」だった場合、「カンデラ」の数値が大きいほど照射角が狭い=より遠くを明るく照らせる。
「ラーメンだかカステラだか知らねぇけど、とにかく明るけりゃいいんだろ!」という方にはCATEYEの「VOLT6000」をご紹介します。明るさはモンスター級の6000lm(ルーメン)。自転車用ライトとしては恐らく初(?)の冷却ファン搭載。6800mAhのリチウムイオンバッテリー(550g!)で最短1時間(ダイナミックモード時)、最長12時間連続使用可能。価格もモンスター級で10万円(税別)。その威力はまさしく「太陽拳」です。(※絶対に人や車に向かって照射しないで下さい)
また余談ですが、点滅のライトは前照灯とみなされない場合がありますので、常時点灯のライトの補助として点滅するセーフティーライトを併用するほうが安全性が高まります。尾灯(テールライト)は点滅でもちろんOKです。
text■塚田
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吉野良平 (土曜日, 24 12月 2016 23:20)
もうホントにこういうマニアックな記事大好きです(*^。^*)
サガミサイクル塚田 (日曜日, 25 12月 2016 11:14)
吉野様
ありがとうございます。
これからも色々なところをほじくっていいこうと思います。