新型DURA-ACEのDi2(R9150シリーズ)コンポセットのデリバリーが始まりました。
前作の9000シリーズも十分に完成度が高かったので、今回のモデルチェンジではあまり大きくは変わっていないように思えます。目玉となっているのは新機能の「シンクロシフト」でしょうか。シンクロシフトはXTRのDi2で既に搭載されている機能で、前後のディレーラーが連動して変速する機能です。今回DURA-ACEのDi2では二つのモードが選べます。
シンクロシフトモード
リアの変速操作で任意のところでフロントが自動で変速
セミシンクロシフトモード
フロントの変速操作で自動的にリアを任意の段数変速させる
シンクロシフトモードを使えばリアの変速操作だけで一番重いギア比から一番軽いギア比まで(クロスラインを避けつつ)変速することが出来ます。リアが何段目のところでフロントを変速させて、そのときにリアを何段分戻すかといった細かい設定が出来ます。
セミシンクロシフトモードではフロントをインナーに落としたときにリアが自動で数段シフトアップされます。インナーからアウターに変速させると今度はリアが自動で数段シフトダウンします。これを何段変速させるかを設定できます。
これらのモードはジャンクションAのボタン操作で走行中に切り替えることが出来ます。
リアディレーラーは機械式のRD-R9100の形状を受け継いでいます。同じようにリアスプロケット最大30T に対応します。ケーブルの差込口はやや内側になります。Bテンションアジャストがやりやすくなりました。
フロントディレーラーは小型化・軽量化されています。ケーブルの取り回しもよりスマートになりました。ロー側のアジャストボルトがなくなりました。
STIレバーのブラケット形状はあまり変わっていないように思えます。シフト操作のボタンのクリック感がはっきりしているのでミスシフトをしにくくなったかもしれません。ボタンもやや大きくなりました。ST-9070と同じようにブラケットの頭にもボタンがあります。これでサイコンの操作や変速操作をすることが可能です。
ただでさえ完成度の高かったDURA-ACE Di2がさらに進化したわけですから、性能的には申し分なしです。それでいて価格はほぼ据え置きなので既に多数のご予約をいただいております。これからご予約いただいた場合の納期は3月末以降となります。
text■塚田
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