実はあまり知られていない事実を。
2016年モデルあたりからタイヤのワイド化に伴い、ホイールも「ワイドリム」が主流となってきました。そして今までの23cタイヤに適したいわゆる「ナローリム」のホイールが姿を消してきました。
カンパニョーロのラインアップでもBORAシリーズをはじめ、シャマルウルトラやゾンダなどの人気モデルはワイドリムにモデルチェンジしました。
シャマルウルトラの陰に隠れてあまり目立たない存在の「ユーラス」は実は2018年モデルも内幅15mmのナローリム仕様のままで継続販売されています。
ナローリムの旧型シャマルをお探しの方は意外と多く、その時はこのユーラスをお勧めするのですが、グレードが下がるみたいであまり良い反応をしないことがあります。
ところが現行ユーラスと旧型シャマルの違いは、ベアリングとハブボディの2点だけです。ベアリングはユーラスが「スタンダードベアリング」、シャマルが「USBベアリング」を採用しています。ハブボディはユーラスはアルミのフランジ一体成型、シャマルはハブボディがカーボン、フランジがアルミ製です。かんじんのリムやスポークは全く同じものです。ホイールにとって、ハブ本体の軽量化よりもリム重量のほうがはるかに重要だということは皆さんもご存知だと思います。
ところでなぜユーラスはワイドリムにならなかったんでしょうか。恐らくリムのメーカー在庫がなくなり次第、フルクラムのレーシング1のように・・・・・。
text■塚田