内装式変速でありながら驚異の11スピードを実現したアルフィーネ!
このページではアルフィーネへの換装に必要なパーツをご案内致します。
必要なパーツ | ||
11速仕様 | 8速仕様 | |
内装ハブ本体 |
SG-S7001-11 | SG-S7001-8 |
シフトレバー |
SL-S700 | SL-S7000-8 |
取付用小物一式 |
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スプロケット |
CS-S500 (18Tまたは20T) (NEXUS用ギア16~23Tも使用可能です。) ※使用中のスプロケットを流用可能な場合は不要です。 |
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チェーン |
メーカー推奨:シマノ 9速用HGチェーン(CN-HG53,HG93) (その他チェーンも使用可能な場合もございます)。 ※使用中のチェーンを流用可能な場合は不要です。 |
フレーム形状によっては必要なパーツ | |||
回り止めワッシャー エンド形状によって選びます(詳しくはコチラ)。 ※現在、内装変速で使用中のワッシャーを流用可能 な場合は不要です。 ※ストレートドロップエンドの場合は取付用小物一式 に含まれる8L/8Rワッシャーを使用します。 |
エンド形状 |
エンド角度 |
型番 |
逆爪エンド |
≦20° |
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20°-30° | 7L/7R | ||
正爪エンド |
0° | 6L/6R | |
正爪エンド(全ケース) | 0° | 5L/5R | |
チェーンテンショナー ※主にストレートドロップエンド車で使用します。 ※電動アシスト車等でチェーンテンショナー 標準装備の場合は不要です。 |
CT-S510(フロントシングル用) | ||
CT-S500(フロントダブル用) |
まず必要なのはこちらの内装式ハブ。アルフィーネの心臓部です。
対応フレームエンド幅は135mmです。フレームへの固定はナット止めのみとなります。QRでの固定はできません。ディスクブレーキに対応しています(センターロックローターに対応しています)。もちろんリムブレーキでの運用も可能です。
変速はSG-S7001-11/SG-S7001-8のいずれもトップノーマル仕様です(変速ワイヤーを巻き取ると低速ギア側、解除すると高速ギア側に変速)。
11速用はSG-S7001-11、SG-S700(廃盤)
8速用はSG-S7001-8
選び方のご注意
ホール数は32Hまたは36Hから選べます。ご使用予定のリムに該当ホール数のラインアップがあるか必ず確認して下さい。特にディスクブレーキ専用リムや27.5インチリムの場合は36Hの入手が困難な場合があります。ハブのカラーはブラックとシルバーから選べます。
当店ではリムと同時ご購入でホイール組も承っております。また当店オリジナル手組ホイールもご用意しております。詳しくはコチラ。
ギア比
内装部のギア比は下記のようになっています。
(表の上側が低速ギア側、下側が高速ギア側です)
この表によると11速タイプは高速ギア側(重いギア)が充実していることが分かります。
また11速タイプのほうが隣のギアとの歯数差(という表現は正しくありませんが)が少なく、よりクロスレシオであることも分かります。
SG-S7001-11(11速) | SG-S7001-8(8速) | ||
トータル | 409% | 307% | |
低速 ↑
↓ 高速 |
1 | 0.527 | 0.527 |
2 | 0.681 | 0.644 | |
3 | 0.770 | 0.748 | |
4 | 0.878 | 0.851 | |
5 | 0.995 | 1 | |
6 | 1.134 | 1.223 | |
7 | 1.292 | 1.419 | |
8 | 1.462 | 1.615 | |
9 | 1.667 | ||
10 | 1.888 | ||
11 | 2.153 |
続いてシフトレバーです。アルフィーネはリア用シフトレバーのみのラインアップとなります。
※内装変速(トップノーマル用)レバーのみ使用可能です。外装変速用レバーは巻き取り量が違うため、同じ変速段数でも使用できません。つまり現状ではシマノSTIレバーでは変速操作ができません(Di2は大丈夫です)。このためロードバイクをアルフィーネ化する場合はハンドルをフラットバーに交換する必要があります(ドロップハンドルにシフトレバーを無理矢理装着する方法もありますが…)。
現行のアルフィーネはトップノーマルのため、NEXUSや旧8速アルフィーネ等用のローノーマルレバーは対応しません。これは変速位置に応じてワイヤー巻き取り量を変えているためです。
(トップノーマルはワイヤーを巻き取ると低速ギア側に変速し、ワイヤーを解除すると高速ギア側に変速します。ローノーマルは逆の動作となります。)
・11速用はSL-S700(マルチリリース、ツーウェイリリース、インスタントリリース対応)
・8速用はSL-S7000-8(ツーウェイリリース対応)
マルチリリース:ワイヤー解除レバーを一度操作した状態から、さらにもう一段階動かせるようになっています。これにより一度に最大2段のシフトアップができます。
ツーウェイリリース:解除レバー(トップギア側に変速するレバー)を手前に引くだけでなく、前方に押しても操作が可能です。
インスタントリリース:解除レバー操作と同時にワイヤーが解除されるため素早い変速ができます。
付属品:
※シフトワイヤー交換時はインナー/アウターともにシマノSIS用の汎用品が使えます。
あと必要なものはスプロケット(コグ)ですね。メーカー推奨歯数は16T~23Tとなっています。
チェーンガード無スプロケットは反転させて装着することによりチェーンラインを変更可能です。
※16Tはフレーム形状やチェーンラインにより使用できない場合がございます。
アルフィーネではCS-S500(18Tまたは20T)2.3mm厚が標準対応となります。またNEXUS用のスプロケットも一部使用可能です。スプロケットの固定にはスナップリングC(小物一式に含まれます)を使います。
シングルスピードチェーン(1/2x1/8)をお使いの場合は内装3段用厚歯スプロケット(3.0mm厚)も使用可能です。2.3mm厚スプロケットでもシングルチェーンで運用可能ですが、チェーンが左右に若干動くのでチェーンラインによってはチェーンが外れやすくなります。またCS-S500(チェーンガード付)の場合はチェーンがガードに接触してしまう可能性があります。またシングルスピードチェーンの場合は純正チェーンテンショナーCT-S500,CT-S510は使用できません。
機械式でお使いの場合はチェーン脱落ガード付をオススメします(ガード無も使えます)。
※CT-S500チェーンテンショナー(ダブルプーリータイプ)をお使いの場合は脱落ガード付きのCS-S500 18Tまたは20Tをお使い下さい。それ以外のスプロケットの場合はチェーン落ちする可能性があります。
シマノではフロントチェーンリングはギア比が下記となるように設定することを推奨しています。
11速:1.8~2.0
8速:2.0~2.25
ギア比の算出はフロントチェーンリング歯数÷リアスプロケット歯数です。
例:フロンントチェーンリング45T,リアスプロケット23Tではギア比は1.95となります。
忘れてはいけないのが取付に必要な小物一式です。
シフトワイヤーの動きを変速に変換するカセットジョイント、スプロケットを固定するためのスナップリングC、ハブ本体をフレームに固定する回り止めワッシャーと袋ナットで構成されています。
11速用はSM-S700 8速用はSM-S7000-8
※11速用と8速用はセットのカセットジョイントのみが異なります。
セット内容
回り止めワッシャーについて
SM-S700/SM-S7000-8には標準でストレートドロップエンド用の8L(グリーン)/8R(ブルー)が付属します。その他のエンド形状の場合は対応する回り止めワッシャーが必要です。
最初からシマノ内装ハブが装着されている自転車の場合は回り止めワッシャーを流用可能な場合があります。
エンドの例
リアエンド形状と回り止めワッシャーの対応表。 (エンド角度はエンド爪とチェーンステーの角度です。上右画像をご参照下さい。)
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回り止めワッシャーの角度一覧です。
ハブ軸を前後に移動してチェーンの張り具合を調整できるフレーム(正爪や逆爪エンド)や一部の電動アシスト車のようにチェーンテンショナー標準装備のフレームの場合は必要ありませんが、
ストレートドロップエンドタイプのフレーム(現在の外装変速対応フレームはほとんどコレ)ではチェーンの張り具合を微調整できるチェーンテンショナーが必要になります。フロントシングルであればCT-S510、フロントがダブルの場合はCT-S500が必要です。
※機械式でCT-S500をお使いの場合はチェーンガード付きのCS-S500 18Tまたは20Tをお使い下さい。それ以外のスプロケットの場合はチェーン落ちする可能性があります。
ALFINEではセンターロックタイプのブレーキローターが使用可能です。
ブレーキキャリパーに合わせてナロータイプまたはワイドタイプローターをお選び下さい。
(ALFINEブレーキキャリパーBR-S700の場合はナロータイプが指定されています)
ローターの取付
ロックリングを使用して固定します(ロックリングはローターに付属しています)。
※11速の場合は内装ハブに付属しているロータースペーサーを併用します。
※ローター取り付けの際にはロックリング工具TL-LR10を使用します。TL-LR15等のガイドピンが飛び出している工具は使用できません(ハブ軸がQR非対応のためピンが入りません)。
ALFINEは11速用と8速用でメンテナンス方法が異なります。
■11速用
11速用では古い内部オイルの抜き出し~内部洗浄~新しいオイルの注入という手順でメンテナンスします。オイルは11速専用品となります。
初回点検の目安は1,000Km、以後は2年間に一度(頻繁に乗る場合は5,000Kmごと)を目安にして下さい。
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